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群馬県作業療法士会

コロナ禍を経て“新しい連携のカタチ”に向けて

日頃より群馬県医師会をはじめ群馬県内の関係団体の皆様、多職種連携推進協議会の皆様に群馬県作業療法士会へのご支援、ご協力賜り感謝申し上げます。
改めて作業療法とは、「人々の健康と幸福を推進するために、医療、保健、福祉、教育、職業などの領域で行われる、作業に焦点を当てた治療、指導、援助である。
作業とは、対象となる人々にとって目的や価値を持つ生活行為を指す。」と定義しています。

群馬県作業療法士会は2021現在、会員数1042名となり群馬県内の医療、保健、福祉、介護、教育、行政等で活動しています。
当会としては引き続き“地域密着型作業療法士会”の実現を目指し、会員だけでなく、県民、行政、他団体の皆様にとっても身近で、各地域で展開される地域包括ケアシステムに参画できる体制作りへ向け重点的に取り組んでいます。

具体的な活動として取り組んでいる“ブロック支部での活動”は基本方針として「地域との連携強化や地域事業への積極的な参画促進」「地域に対する作業療法活動の情報発信」「ブロック支部内の施設間交流の促進」「会員情報の共有や情報発信の強化」「当会事業や活動への参画促進」の項目とし、各ブロック内の活動を継続しています。
この活動開始時期がコロナ禍と重なり、対面での交流や連携が難しい状況からの開始となってしまいました。しかし、オンライン研修やWebを使用した交流など、これまでになかった形の連携も経験し、さらに地域との連携の形も広がったと感じます。
今後、直接顔を合わせての連携も積極的に再開する中では、コロナ禍で経験した連携も活用しまさに“新たな連携のカタチ”を構築していきたいと考えています。

その為にも当会として広報活動にも注力しています。これまで各施設等で高校生作業療法体験などのイベントを開催していましたが、さらに小学生・中学生にも作業療法を身近に知っていただく企画も進めています。
今後、他団体や、地域住民、行政などにも身近に感じて頂けるような広報活動にも取り組んでいきます。
また、作業療法士は女性が多く活躍している業種でもあり、子育て世代会員が活動しやすい体制整備や、将来作業療法士になる養成校の学生を対象とした学生会員制を新たに設け、次世代の育成にも積極的に取り組んでいます。

コロナ禍を経て、地域、他団体、同職種間との連携の大切さに改めて気づくことができ、新たな連携のカタチを力強く進めていきます。
そして、作業療法の根幹にある「人々にとって目的や価値を持つ生活行為(作業)に焦点を当てた支援」で生活課題を一緒に考えられる作業療法士としてオール群馬に貢献できるよう努力します。

群馬県作業療法士会 理事 都丸直樹


地域・多職種と連携しやすい体制整備に向けて

各地で地域包括ケアシステムの体制作りが進められています。
この「群馬県多職種連携推進協議会(オール群馬)」もその活動のひとつで、地域住民や行政、各職能団体からワンストップで課題解決できることを目指しています。
群馬県作業療法士会もそれぞれの地域で展開される地域包括ケアシステムに参画できる体制作りを重点的に推進しています。
「身近で、地域に根差した作業療法士会」のために、具体的重点項目として、組織体制、知識・意識向上、作業療法士同士の横のつながりに取り組んでいます。
まず、組織体制として「地域局」を設置し、これまで県内3ブロック(西毛・北中毛・東毛ブロック支部)体制として活動していたものに各ブロック支部長を置き、各地域の窓口を明確にしました。
また、知識・意識向上としては、会員向けに地域ケア会議で活動できるためのスキルアップ研修や、多職種合同で実施する認知症ケア実践者研修などを実施し、多職種や地域事業への理解を深める取り組みを行っています。
そして、各ブロック支部内に所属する作業療法士同士が顔を合わせ、様々な分野で活動する作業療法士がいることを再認識し、ブロック支部内の研修会などを通し同職種間連携をスムーズに行える取り組みをしています。
地域包括ケアの基本理念でもある自立支援、介護予防に向けた各地域の施策に対して、本来であれば、「生活課題」に視点を置き、解決していける作業療法士の役割は大きいと感じています。
これまで少しづつではありますが、様々な自治体からの作業療法士講師派遣や地域ケア会議への参加、サロン活動の講師派遣など依頼を頂くようになってきました。
しかし、まだまだ「作業療法士はどんなことが得意なのか。どんなスキルを持った専門職なのか。」などわかりずらい印象があるのも事実です。「私たちのことを知ってください」と主張するのも必要かもしれませんが、まずは目の前の地域の課題に一緒に取り組み、身近に声をかけていただける“地域にいる作業療法士”の存在になれるよう努力していきます。

群馬県作業療法士会 理事 都丸直樹
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