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群馬県介護福祉士会

群馬県介護福祉士会における、多職種連携について

本年5月、新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けが5類になりました。
この数年間、コロナ禍において地域医療に並々ならぬご尽力を頂きました先生方には、この場を借りて感謝申し上げます。
群馬県介護福祉士会は、国内唯一の介護分野の国家資格である介護福祉士有資格者による職能団体として、平成11(1999)年に発足しました。
翌年からは介護保険制度が始まり、現在に至るまでの間には、一定の教育を受けた介護福祉士を含む介護職員による喀痰吸引等の実施が可能になるなど、介護福祉士を取り巻く環境も大きく変動してきました。
その当会も、来年で発足25周年を迎えることとなります。それは同時に、団塊の世代の方々が、皆後期高齢者になる年でもあります。
単身世帯の増加に伴う世帯構成の変化、認知症高齢者の増加などの状況により、利用者のニーズは複雑化・重層化・多様化しています。
専門職としてそれらニーズに応えるため、地域での役割を担っていく責務の重さを痛感いたしますが、入所および通所の介護保険施設を始め、障害福祉施設、医療機関等の様々な分野に従事する会員が所属する介護福祉士会だからこそ、それら課題に対して職能団体として医療職との連携を踏まえた実践力を活かせるものと思います。

具体的には、職場内でのカンファレンスにおける介護福祉士としての発言や発信、地域ケア会議での専門職としての視点を踏まえた提案や助言などがございます。
また、高崎市で毎年開催される「医療介護連携フェスティバル」での他団体との関わりなど、自身が所属する機関や職責を踏まえたうえで視座を高めるべく努めております。
しかしながら、各地域包括支援センターで開催される地域ケア会議においては、各職能団体が参加するなか、介護福祉士が招集されることは少ないのが現状です。
今後も、高齢者や障害者の日常生活によりそう介護福祉士だからこそ分かる“気づき”を、発言することが難しいサービス利用者の方々に代わって代弁し、多職種と協働したケアの実践をしていくなど、高齢者・障害者の「権利擁護」と介護保険の趣旨である「自立支援」「利用者本位」の実現を目指し、地域包括ケアシステムを推進していく所存です。
最後に、群馬県医師会報「多職種連携推進協議会のコーナー」に、弊会の紹介を掲載して頂くこと、誠にありがとうございます。
今後とも、先生方におかれましては、今まで同様のご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。

一般社団法人群馬介護福祉士会
副会長 芝﨑光弘


地域包括ケアシステム 事例紹介

平素よりお世話になっております。
この度は新型コロナウイルス感染症における医療関係者の皆様の日々のご尽力におかれまして、大変感謝申し上げます。
また、このような執筆の機会を頂けました事、重ねて御礼申し上げます。

今回は地域包括ケアシステムについての事例を上げさせて頂きたいと思います。
地域医療と地域包括支援センター(以下支援センター)と介護福祉士、地域住民とが連携して問題解決に至った経緯を、お伝え出来ればと思います。

私は普段、介護保険外事業を営んでおり、介護保険だけでは賄いきれない隙間をフォローする仕事を行っています。
介護福祉士として、利用者のニーズを生活歴や観察を通して集約するとともに、その方の心身の状態を理解したうえで、その方がその方らしく生活を維持するためにはどのような課題があるか、分析しながら課題と向き合い、最適な介護を提供できるようにサポートしています。

今回の事例のAさんは借家で独居生活を送り、ご家族はおらず無縁の方でした。
ある日突然歩行が出来なくなり、食料品の買い出しは大家さんが行う事で何とか生活が出来ていました。
その後数年間、大家さんのみによる買い物の支援は行われていましたが、Aさんお一人ではお風呂も入れず、排泄はごみ袋の中にするなど、かなり劣悪な環境のまま過ごされていました。
ところが、その大家さんがガン末期となり、他に面倒を見てくれる人を探して欲しいという事で、支援センターに連絡が入りました。
支援センターから私の所へ連絡があり、まず買い物支援から介護保険外サービスの介入を開始しました。
買い物支援をしながらご本人のニーズを汲み取り、現状の生活を変えたいという意思の確認を取る事が出来ました。
支援センターでは、介護保険サービスの検討をする為にAさんへ受診を促しましたが、主治医がいなかった為、医者嫌いのAさんを再び介護保険外サービスを利用して受診を促しました。
対応した地域のクリニックの医師は、事前に包括支援センターから聞いていた情報を元に、Aさんの閉じた心を開く穏やかな診療を行ってくださり、Aさんも無事に受診する事が出来ました。
その後は介護認定も下り、また介護サービスの介入にも成功し、Aさんは清潔が保持された生活を送る事が出来るようになりました。

今回の事例では、民生委員の訪問がコロナ禍で制限された為、民生委員同士の引継ぎがうまくいかず、大家さんへ一人の負担とAさんの清潔が保持される生活の確保が見えぬままになっていました。
こうした事から、いかにしてコロナ禍であっても日頃から医療介護職や民生委員が連携し、情報収集していけるかが課題だと感じています。

私たち介護福祉士会では、地域福祉の推進として介護課題の解決にも力を入れています。
介護福祉士として利用者に最適なサービスを総合的に提供していく為、福祉・医療・保健・その他関連する業務に従事する方達と積極的な連携を図り、協力して行動していけるよう、努めています。
多職種連携、地域包括ケアシステムで一番大切な事は、「地域」とつながりながら、我々医療福祉従事者が地域の主体性を保ちつつサポートする事だと思っています。
その為には、受け持ちの利用者、患者様だけでなく、地域に目を向けていくことが地域包括ケアシステム確立に必要な事ではないかと思います。
我々も、地域の中で孤立していく人が出ないよう、日々努めて参りたいと思います。

群馬県医師会の諸先生方、多職種の諸先生方におかれまして、皆様の健康とご多幸を祈念し、結びとさせて頂きたいと思います。
今後とも、ご指導ご鞭撻のほど宜しくお願い申し上げます。引き続き群馬県介護福祉士会をどうぞ宜しくお願い致します。

群馬県介護福祉士会
理事 南雲由夏
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