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群馬県社会福祉協議会

地域共生社会の実現に向けて

平素より、群馬県社会福祉協議会の事業実施にあたり、ご支援ご協力を賜り感謝申し上げます。
近年、少子高齢化や人口減少とともに、地域や家族等の共同体機能が脆弱化する中で、個人や世帯が抱える福祉課題はますます多様化・複雑化しています。
例えば8050世帯やヤングケアラーの問題のように制度の狭間の課題や世帯が抱える複合的な課題はますます顕在化し、単独の相談支援機関では対応が難しいケースが増加しています。
そうした中、平成29年度に社会福祉法が改正され、分野別や年齢別に縦割りであった支援を、本人中心の「丸ごと」の支援とし、解決していくことができる包括的支援体制の構築が市町村の努力義務とされました。
また、包括的支援体制の整備を推進するため、令和2年の社会福祉法改正により、重層的支援体制整備事業が創設されました。

市町村社会福祉協議会(以下、市町村社協という。)は、これまでも、制度の狭間の問題を含めて多様な福祉課題に対応し、住民や関係機関と協働しながら支え合いの地域づくりを進めてきました。
市町村が包括的支援体制の整備を推進する中、市町村社協としても地域福祉推進の中核的な立場として、重層的支援体制整備事業の受託の有無に関わらず、これまで以上に市町村行政と密接に連携し、「ともに生きる豊かな地域社会」を目指すことが重要であると考えています。
そうした状況を踏まえ、本会では、県内市町村の包括的支援体制の整備において市町村社協がどのような役割を担っているかを自己評価できるよう、「包括的支援体制の構築における市町村社協の取り組み指標」の作成を進めています。
本指標には、多機関の協働による包括的な相談支援体制の構築に関する事項を盛り込み、市町村社協として関係機関との協働の中核を担う機能を備えているか、住民の支援にあたり関係機関等との協議・検討の場を設けているか等、各市町村社協が点検できるような項目を設定しています。
本指標の活用により今後の事業等の見直しや方向性の明確化につなげていただくことを期待しています。

あわせて、本会では、今年度、市町村社協の役職員の育成・定着に向けた研修体系の構築に取り組んでいます。
地域福祉実践の現場において、属人的になりがちな職員の知識やスキルを階層に応じて平準化するとともに、地域の福祉課題に柔軟かつ効果的に対応できる職員を育成することを目的としたものです。
本会としては、今後とも、地域共生社会の実現に向けたさまざまな取組を通し、市町村社協と連携のうえ、地域住民の福祉向上のため努めてまいります。
他職種連携協議会の方々についてもより一層のご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

群馬県社会福祉協議会
地域福祉課長 山田真喜子

包括的支援体制の構築に向けた多職種連携

時下、ますますのご清祥のこととお喜び申し上げます。
日頃より群馬県社会福祉協議会に対しまして、ご理解ご協力を賜りますこと御礼申し上げます。
また、群馬県多職種連携推進協議会(オール群馬)の一員として参加させていただいておりますことに感謝申し上げます。

さて、本会では、令和3年度に今後5年間の取り組みや方向性や目標を示す第3期「群馬県社会福祉協議会活動推進計画」を策定し、業務を遂行しております。
計画では「誰もが心豊かに暮らせる地域共生社会の実現」を基本理念に、「包括的な支援体制の構築」、「福祉人材の確保・育成・定着」、「災害福祉支援体制の強化」、「組織基盤の強化」の4つの基本目標を柱として活動を展開することとしています。
特に、「包括的な支援体制の構築」においては、近年、個人や世帯が抱える生きづらさやリスクが複雑化・多様化しており、生活困窮や引きこもり、ヤングケアラー等の制度の狭間に陥り、複合的な課題を抱える世帯など、単独の支援機関では対応が難しい生活課題が増加する中、多職種連携による支援が非常に重要であると考えます。

国では、平成29年の改正社会福祉法により「重層的支援体制整備事業」を創設し、分野別、年齢別に縦割りであった支援を本人中心の「丸ごと」の支援とし、個人やその世帯の地域生活課題を把握し、解決していくことが出来る包括的支援体制の構築を市町村の努力義務とし、市町村地域福祉計画にも、「包括的な支援体制の整備に関する事項」を盛り込むよう求めています。
これにより、一人ひとりの困りごとや状況に合わせた課題解決を目指す支援に繋がり、その人が自分らしく暮らせる支援となります。
包括的支援体制とは、複雑化・複合化する地域生活課題に対し、重層的、複合的な支援を提供することにより解決することを目指すものです。
そのためには、多職種連携・多機関協働による相談支援体制の構築が極めて重要であると考えます。
今後は、課題が複雑化、複合化しているケース・世帯に対して、各種支援団体が連携しながら支援を行うことが出来るような体制づくりに向けて、他職種の皆様方と一層の連携を図り県社協といたしましても市町村社会福祉協議会の皆様とともに包括的支援体制の一翼を担っていく所存です。 
今後とも、医師会の皆様方をはじめとして、他職種の方々等のご指導を仰ぎ、地域住民の福祉の向上のため、地域共生社会の実現に向けて役職員一丸となって勤めて参りますので、よりいっそうのご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

群馬県社会福祉協議会
常務理事 高橋知
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